スタッフブログ

ガイドボランティアデビュー!

こんにちは 技術部の齋藤です。

 

私ごとですが、
蔵王町曲竹に現存する
国指定重要文化財
「我妻家住宅」の
ガイドボランティア養成講座を
3回受講させていただき、
9/21無事にガイドボランティアとして
デビューしました!

我妻家は
鎌倉時代初頭に
上野国吾妻本郷(群馬県吾妻郡)の
地頭を務め
我妻(吾妻)姓を名乗った武士、
我妻義基を始祖とします。
鎌倉時代中期、4代義正のとき、
刈田郡曲竹郷(蔵王町曲竹)に知行替えとなり、
同地に引き移りました。

その後、肝入を勤める地域の顔役として、
農家でありながら
木綿や紅花などの商いを営みました。

 

我妻家住宅宅地内には、
重要文化財・附属指定の建築物が
幾つか現存いたします。

 

我妻家住宅主屋(重要文化財)

1753年に建築された茅葺屋根民家で、
桁行19間半(約38m)、梁間5間半(約12m)という、
民家として稀に見る大きさです。

 

文庫蔵(重要文化財)

建坪約15坪の土蔵で、
主屋よりやや新しい時期の建物です。
文書や道具を収納していました。

 

板蔵(重要文化財)

1805年に建築された建坪約4坪半の板蔵で、
穀物を貯えていました。

 

穀蔵(附属指定)

建坪約15坪の土蔵で、籾を収納保管していました。
1918年と墨書された大きな籾箱より、
それ以前の建築と考えられます。

 

前蔵(重要文化財)

江戸時代に郡の備荒蔵として用いられた、
建坪約12坪半の土蔵。

 

当時、仙台藩では、赤子養育・農民救済をはかり
郡ごとに備荒蔵設置を決めましたが、
財政難から実施できずにいました。

しかし刈田里前郡では
我妻家当主・源三郎が
金300切(約975万円)という私財を投じて
設置を願い出たため実現できたそうです。

源三郎は御蔵守として蔵の運営を任され、
農村救済に貢献しました。

 

蔵王町民でありながら、
これまで我妻家に触れることがありませんでした。

今回、養成講座受講から
ガイドボランティアデビューをしてみて、

自分が暮らしている地域=人々×産業×文化について、
もっと深く触れて・見て・関わってみたいと
感じました。

 

我妻家住宅一般公開日(今年度)のお知らせ

  • 10/19(日)10:00~16:00
  • 11/16(日)10:00~16:00
  • 2/15(日)10:00~15:00
  • 3/15(日)10:00~15:00

 

詳しくは https://www.dokitan.com/sitei/01.html

 

テレビ放映されました!

仙台放送
蔵王町の国指定重要文化財「我妻家住宅」復旧工事完了 9月21日から特別公開〈宮城〉

TBC
国の重要文化財「我妻家住宅」一般公開

KHB
2度の地震で被害 国の重要文化財 宮城・蔵王町の「我妻家住宅」特別公開

 

ぜひみなさん、ご見学にお越しください!