2023/5/27
天候にも恵まれ、イベント(柏もちづくり&森のようちえん)を開催しました。
正式OPEN後、記念すべき「さとのえ」第1回目のイベントは、
「柏もちづくり&森のようちえん」でした。
さとのえの北斜面に、カシワ(たぶんオオバガシワ)の木が数本育っています。
この地域では比較的珍しいのですが、
おそらくこの場所がガールスカウトの活動拠点となっていた十数年前に植えられたものかと考えられています。
坂元植林の家がめざす「いつもいつまでも自然とつながる暮らし」を様々な方に体験いただくために、
その柏の葉を使って「柏餅」をつくりながら、
「森のようちえん」も体験してもらえるようなイベントを企画しました。
まず、端午の節句(5月5日)に食べられる「柏餅」ですが、
江戸時代ごろから始まり、とくに東北地方よりも南や西の方の風習だと聞きました。
柏の木の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特徴があり、
その様子から、新芽を子ども、古い葉を親に見立て、
「家系が絶えない」さらには「子孫繁栄」と結びつけたそうです。
そのため、柏の葉で巻いた柏餅は、縁起のいい食べ物として定着しました。
↑枯れた柏の葉
また、柏はそもそも神様の宿る樹木として大切にされてきたそうです。
宮城県のこのあたりでは、
5/5はまだ新芽が出ておらず、柏餅が作れる葉っぱはまだ育っていませんが、
今年のような陽気であれば、
5月の中旬以降は柏餅をつくるのに十分な大きさの葉がたっぷり育っていました。
カシワの自生が少ない近畿圏以西ではサルトリイバラの葉が用いられることもあるそうで、
「かしわもち」の他、「しばもち」、「ちまき」、「かからだご」、「
おまき」、「だんご」、「いばらもち」・・・など地方ごとにいろんな呼び名があるようです。
地域によってはホオノキや、ミョウガ、ナラガシワ、コナラなどを利用するところもあるそうで、
葉の大きさによって包み方が違い、カシワでは「くるむ」ことが多く、サルトリイバラでは「はさむ」ようです。
ちなみに私の育った山形県天童市では、端午の節句の時期には父の実家の祖父母が
「笹巻き」(他県では「ちまき」)を持ってきてくれ、
きなこをつけてよく食べたことを思い出します。
調べてみると、東北・北陸・山陰地方などでは端午の節句にはちまきを用いる地域が多いのだそうです。
さて、
「森のようちえん」は、
北欧のある国の1人のお母さんから始まったと言われていて、
◯自然を感じていっぱい遊びます。
◯自分で考え主体的にさまざまな環境 (自然の中の植物、生き物、物、人)に関わります。
◯こどもたちが生まれながらに持つ「自ら育つ力」を信じ、見守り、主体性を尊重します。
…というような考えをもとに、
・自然の中でのたくさんの不思議との出会いや遊びから豊かな感性、想像力と創造力など様々な力
・自然の中で友達と遊び、心と体のバランスのとれた発達
・その子にしか無い個性を育て、自分を信じる力や他人を思いやる心が育てる
・幼い頃からの「自然」への親しみが、地球環境について考察したり、大切にしようという思いにつながる。
…といったことを目指している方法で、
・激動の時代の中でも、自分らしく豊かに生きる力を育む。
・子育てと自然環境を守り、喜びに満ちあふれた社会の実現を目指す。
ということも言われています。
今回は、
イベントの運営企画を、
仙南で森のようちえんの考え方に共感した親子の外遊びサークル「やろっこひなっこ」の橋本さんにお願いし、
森のようちえんの講師(園長先生)として、
仙台市やその周辺を拠点に活動されている「空の下のおやこ広場 どんぐりこ」の代表の尾崎さんにお願いして実現しました。
「やろっこひなっこ」
インスタグラム
https://www.instagram.com/yarokkohinakko/
「空の下のおやこ広場 どんぐりこ」
ウェブサイト
https://www.sorasita-donguriko.com/
開会のごあいさつ
森に潜む危険(毒のある生き物や植物)についてもレクチャー
カシワってこんな葉っぱ
何か見つけた!
柏の葉っぱゲット
濡れ縁でひと休み
かまどってこうなってるんですね
いよいよ柏もちづくり
こんな感じ
ここにも何かいるね
焚きつけをつくる
団子粉をみんなでこねます
こねこね
蒸しあがったらまとめてこねていきます
大人を観察
クワの木に登って
クワの実をたくさんいただきました
今日初めて会っても、もうお友達
取材にいらしたみなさまも
ツタウルシに気を付けて
いい一日でした