スタッフブログ

規格住宅「きのえ」での家づくりの流れ

このところたくさん問い合わせを
いただいている「きのえ」の
実際の進め方をご紹介いたします。

まず、「きのえ」とは、
私たち坂元植林の家がお届けする
注文住宅の選択肢のひとつです。

モデルハウスでいうと、
さとのえ・まちのえは、注文住宅。
きのえは、規格住宅。
という分け方をしています。

では、規格住宅とは何か?というと、

決まった規格(やルール)に沿って
建築する住まいのことを指します。

例えば、
外観や内装、間取り、
設備などといった要件を
一定のルールや
選択肢の中から選んで、
組み合わせていくという考え方です。

規格住宅といっても、
工務店やハウスメーカーよって
パターン数や柔軟性は大きく異なります。

きのえをお客様にご説明すると、
他社様と比べたときの自由度の高さに
大変驚かれます。

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いきなり、きのえでプランを考える前に、
建築予定の土地や、
ご家族の要望を整理します。

当然ですが、現地を確認して、
「みえるもの」
周辺敷地の状況
上下水道など、給排水設備の状況
道路や隣地のとの高低差
隣のお宅の窓、
プロパンガス、給湯器などの位置
視線の抜け
道路の使われかた、交通量など

「みえないもの」
法律
方位
風の動き
太陽の動き
日当たり

匂い
将来の予測
・・・といったことなどを確認していきます。
法律や道路の扱いなどは、行政機関などに
確認に行くこともあります。

太陽の動きは、
サンサーベイヤーという
アプリを使って確認しています。


↑この図のように季節ごとの
太陽高度の違いに配慮して、
軒の出や
南側の建物からの距離と
冬の日射取得、
夏の日射遮蔽を考えます。

それから、インタビューシートを使って、
ご要望を聞き取り、
優先順位などを整理していきます。

ここまでやらないと、
プランを始めることはできないと思います。
これは、注文住宅でも
規格住宅でも同じことです。

それから、
ようやくゾーニングと
プランニングを行っていきます。

ゾーニングでは、
プライベートゾーンと
パブリックゾーンを分け、
その土地の良いところ、
例えば日当たりや眺めがいい、
といったことを踏まえて、
敷地内を区分けしながら、
どこになんの役割がよいかを
考えていきます。

例えば↓のような感じ。

きのえでプランニングする際は、
いくつかの
ベースとなる大きさから考えます。
短手方向は
3間、3.5間のいずれか、
長手方向は
4間、4.5間、5間、6間のいずれか。
1間は1820mmですので、
最小で約5.5メートル×約7.3メートルの
大きさの空間から検討が可能です。

これらの組合わせなので、
3×4→1フロア12坪→総2階で24坪
3×4.5→1フロア13.5坪→総2階で27坪
3×5→1フロア15坪→総2階で30坪
3×6→1フロア18坪→総2階で36坪
3.5×4→1フロア14坪→総2階で28坪
3.5×4.5→1フロア15.75坪→総2階で31.5坪
3.5×5→1フロア17.5坪→総2階で35坪
…と、
様々な大きさを考えることが可能です。

さらに、
ここに下屋と呼ばれる
1階だけの空間を足すことができ、
そこに玄関や水回り、
場合によっては和室だけを
足すことも可能です。

土地と道路の関係や、
土地と方位の関係によって、
どこに玄関を持ってくるのがよいか、
どこが最も日当たりがよく
気持ちよい場所か。
冬の日射取得を考えると
どこに窓を持ってくるべきか。
‥‥
さまざま考えることがありますが、
上記のようなルールの下であれば、
かなりの広い要望にお応えすることが
可能なプランとなっています。

一部の参考プランをご紹介します。

↑↑↑もっとも小さく建てる場合のきのえの参考プランです。

3間*4間のフレームなので、
1階部分は12坪、2階も12坪なので
合計24坪です。
道路は東か南にあると想定して、
東南角に玄関を配置しています。
東西を反転することも
もちろん可能なので、
西南角に玄関を持ってくることも
可能ですし、
玄関の向きを南に90度向けることも可能。
概算ですが、24坪*70万円→1680万円
(建物のみ、税別、
2023/9時点・燃料や
資材の高騰によって変動します)
といった価格で建築ができます。


こちらは、先のプランと同じ基本フレームに、
大きな下屋を足して、
下屋部分をリビングや和室などの居室とし、
玄関にも屋根を設けたプラン。

このように、
さまざな可能性に対応できる
選択肢となっています。

本来建築は非常に総合的なもので、
規格ルールに当てはめて建築することが
最適ということではないと思っています。

ただ、
「木の家に住みたいけれど、
なかなか予算が厳しい。」
「注文住宅では予算オーバー」
「ほかの木の家の工務店では、
無理だと言われてしまった」
・・・などなど、
材料費も人件費も高騰する世の中で、
真面目に、
自然素材を使った木の家に住みたい。
…という方には、
おすすめの選択肢となっています。

来月11/5に、
家づくり勉強会
規格住宅きのえで実現できる暮らし勉強会
を開催します。

今回のブログよりさらに深堀して、
あるいはご参加の方の土地や
ご要望を踏まえて、
「きのえ」でどんなことが実現できるかを
探ることのできる機会となっています。

お気軽にお問合せください。