スタッフブログ

植林の苗木

林業部の大沼です。
季節はあっと言う間に冬となりました。もう師走です。

今年は木を伐採して植林を行ったのが全部で6.5haとなりました。
伐採したら植林するのが坂元植林のポリシーです。
次の世代に林業を受け渡すため重要な作業です。

先日、最後の植林を行い完了しました。
12月ではありますが、暖冬を見越して植林のスケジュールをしました。

通常は秋植えで10月〜11月初旬ですが、
12月まで植えたのは私としては初めての経験です。
今回は、初めて低花粉の杉の苗を植えました。
また、コンテナ栽培の苗も私としては初めての植林でした。
杉の苗木を見たら通常植えていた大苗と比べて細い幹で頼り無い感じがします。

春先に問題化している花粉症対策の低花粉の苗木です。挿し木苗です。
挿し木苗の善し悪しは様々なご意見があるようですが、
国の方針もあるので今後は杉の低花粉化に一層拍車が掛かるようです。
結果は約20年後に杉が花粉を付ける頃になるわけですが、
どうなるかは解りません。
その前に花粉症のワクチンが開発されてしまうのではないかとも私は思います。

小さな苗木が自然の荒波に揉まれて育って行くので、
私達も手入れをしっかりと行って行きたいと思います。

苗木はこの場所に植えられて一生を過ごすわけです。
苗木は歩けないので人間が植えたものは、人間にも責任があります。
林業とはそういうものです。