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鹿の食害

林業部の大沼です。

柴田町でも日本鹿が多数目撃されるようになってきました。
昔、蝦夷鹿を飼育されていた方がおり、
自然災害で逃げた鹿が繁殖しているようです。
柴田町の入間田地区周辺の林道を車で走っていると見る事もあります。
車との衝突事故も多くなってきました。
鹿は繁殖力が高い動物ですから
日本鹿も柴田町では当たり前にいる状態になりそうです。

鹿にも種類があります。
「カモシカ」は天然記念物なので捕獲すら出来ず天敵もいないので、
頭数はかなり多くなっております。
山林を歩いていると遭遇する機会が結構あります。
この鹿達ですが、厄介なことに新たに植林した杉、桧の苗を食べてしまいます。
このことが林業業界では大変な問題となっており、
宮城県の北部でも被害が多いそうです。
柴田町ではまだ深刻な問題となっておりませんが、
今後、大きな問題となりそうです。

先日、植えてから4年目の桧に被害が確認されました。

幹の部分が多分、鹿の食害を受けているようです。
これは「カモシカ」だと思います。

この植林地以外でも食害は確認しており、
作業道沿い比較的食べやすい場所に被害があるようです。
坂元植林ではまだ本格的に対策は講じていない状態ですが、
数年後には忌避剤または防護ネットの設置が必要にはなるでしょう。
初期費用もかかるし維持管理も大変だなと思います。
反面、これも自然の恵みと考えて、
最近話題の「ジビエ料理」などで自然との共生を図り、
おいしく頂きたいと思います。