【規格住宅きのえ】コンパクトに住まう木の家

柴田町 高橋ファミリー

秋の深まりを感じる11月初旬、お引き渡しから約4か月の高橋健児さんと恵さんのお宅を訪ねました。
高橋家は規格住宅の「きのえ」。高橋ご夫妻がどうして木の家を選び、どのようにして作り上げていったのか。
高橋家の自慢のご自宅ができるまでの道のりを振り返りたいと思います。
高橋ファミリー

昨年の夏に、別の住宅会社の建売の購入をご検討されていた高橋ご夫妻。購入まであと一歩というところで、親御さんの助言もあり、もう少し住みやすい場所、建物の方がいいと思い立ち、土地から探し直し、建物もイチから考えることにしたそうです。
そして、サカモトが建築条件付で販売していた、今のこの土地を見にやってきたのでした。

当時サカモトでは、その土地の隣にモデルハウス(槻木駅西まちのえ)を構えており、スタッフが待機しておりました。
モデルハウスがあることを知らなかった高橋ご夫妻でしたが、せっかくの機会と、土地だけでなく建物も見ていくことにしました。

こだわりの外観

ガルバリウムの外壁、三角屋根のシンプルな見た目。外観にも高橋さんのこだわりが詰まっています。

ご夫婦それぞれのご実家や勤務先への通勤、買い物や病院などの利便性を考えると、岩沼や名取で考えたこともあったという高橋さん。柴田や大河原と比べると土地の価格が大きく違うこと、その割には柴田町の北部に位置する槻木は岩沼・仙台方面へのアクセスも良く、日常の買い物や病院・学校も駅も、十分便利であることから、当時販売中の土地を気に入ったそう。

県外遠征を月に何度もこなすほど釣りが好きな健児さん。
自然の中で過ごすことが大好きな健児さんにとって、偶然訪れたモデルハウスの木の家は、まさに好みに合うものだったそうです。
自然の中で過ごすことが大好きな住まい手

モデルハウスを見たときの印象をこう語っています。

健児さん「一番これが欲しかったっていうのは土間。土間のある家が好きで。かっこいいなと思うんで。それとやっぱり木が前面に押し出されてるし、この素材感は、すごい良いなと思って。あと2階の余白!キツキツよりかは、余白がある家が自分はいいなと思ってたんで、何もすることないけどそこにあるスペースが、すごいかっこいいなと思ったんです。
その辺で大体方向性は、自分の中で固まりましたね。」
木の家のぬくもり

実は当初、建売住宅の購入を検討していたときには、「とりあえず安く住めればいい」という気持ちでスタートした高橋さんですが、坂元植林の家づくりに触れて、こだわりたいポイントが明確になってきたようです。

健児さん「もともと洋服や靴とか、ファッション誌はよく見ていて、そういう雑誌では家具や照明なんかのインテリア特集が載っていることがあって。GO OUTの住まい版やCasa BRUTUSをみて家づくりの好みはできあがっていったのかもしれません。そんな中でカリモク60が好きで、自宅ができたらKチェアの2シーターをいれたり、照明はルイスポールセンをダイニングのペンダントとして採用したりしました。」

おしゃれな家具に合う木の家

木の質感がおしゃれな家具を引き立てます

高橋家の内装は、柱や梁などの構造材があらわしになる作り方、「真壁」という作りになっています。真壁作りにすると、よくある木の家よりも一歩、見える木の量が増え、力強さが感じられます。見た目のよさも勿論ですが、木が表面にあらわれていると、生活のなかで人の呼吸する空気と木がふれあうので、木材が発散する心地よい匂いが得られます。木の家もたくさんありますが、真壁作りかそうでないかで木の家のテイストは大きく異なります。木の質感をより感じてほしい。真壁作りは林業からなる坂元植林の家のこだわりでもあります。

木の質感が出る真壁作り

木の質感が強く感じられる真壁づくり。坂元植林の家のこだわりです。

恵さんにキッチンも見せていただきました。

恵さん「キッチンはここが広い方がいいって言って、後ろにも何か台とかあればいいなっていうので結構大きめの食器棚にしてもらって。作業しやすいです。」
こだわりのキッチン

木の質感とおしゃれな家具に合う家にこだわりのあった高橋さんですが、ご夫妻とも家の大きさに執着はなく、むしろ小さくシンプルさを追い求めました。コンパクトな家に収めたことが、予算を抑えられた要因です。

健児さん「何かシンプルでミニマルなものが好きなんですよ。自家用車もジムニーなんですが、ちっちゃい塊的なものが好きで。それで、家も小さくて三角屋根のシンプルな家が良かったんです。
恵さん「私も大きいよりはコンパクトな方が。」

健児さん「外壁は悩んだんです。ガルバリウムを希望していたんですが、値段を考えると、吹付塗装の方が安いということもありましたし。結局希望通りガルバリウムにしました、やっぱりそこはこだわってよかったなって。やっぱ帰ってくると、いいなと(笑)」
木の家で過ごす

家のかっこよさについて語る健児さんは、とても嬉しそうな様子をされていました。面積は抑え、その分中身にこだわる。自然が好きでセンスが光る高橋さんご夫妻だからこそ、坂元植林の家が提案していったのはそんな家づくりでした。土地から提案できるサカモトだからこその強みが生きたと言えるかもしれません。
木の家の団らん


2023年11月取材
取材・写真 赤塚慶太(もりのわ編集部)
文 安倍知亮(もりのわ編集部)